【wrwrd】推しへの愛がダダ漏れ中【shp】 (ページ41)

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＠Peace_wrwrd (41) ページ41

Aさんが俺を好きな事は知っている。

会う前からずっと、Aさんは俺推しだって事は。

kn「あいつ、ショッピ君愛がダダ漏れやもんな〜。Aはお前がショッピだって知っとるん？」

shp「知らないっすよ。俺の本名は知ってますが。俺はただの我々だファンって認識されてます」

kn「そうなんか〜。ショッピだってバラせばええのに。そうすればすぐに付き合えるんやない？」

shp「まだバラしませんよ。そのうち。丁度いいタイミングが来るまで、言わないっすよ。それに、Aさんの事は恋愛感情で見てないです」

俺はそこまで言い切った。
恋愛感情では見ていない。見てはいけない。
高校生と社会人なんて、結ばれるはずがない。

kn「……それって、高校生と社会人やから？」

的確に俺の考えてる事を当ててくるコネシマさん。
こういう所が嫌いなんだ。全て筒抜けのような気がして。俺の弱い所も、嫌な部分も、全て見られてる気がしてたまらない。

shp「そうっすけど……」

kn「なら、Aが社会人になったら？それでも恋愛感情は無いん？」

shp「……」

それを言われたら、返す言葉がない。

kn「まー、ショッピ君の考えに口出しする気は無いけど、そのうち誰かに取られても知らんで。後悔はしちゃアカンよ」

shp「なんで先輩ぶってるんすか」

kn「いや、俺先輩やから！！」

なんでこんな先輩を持っちゃたんだろう。

人の考えてる事をズバズバ当ててくるし、プライバシーなんて関係ないし、いちいちお節介はやいてくるし……

ーーでも、嫌いにはなれない。

昔から困ってたらいつも助けてくれる。

コネシマさんが引退するサッカーの試合で、俺がミスって負けた時だって、ずっとそばで励ましてくれた。お前には次があるって。

コネシマさんには次が無いのに。
誰よりもサッカーが好きで、悔しくて悔しくてたまらないはずなのに。

いつも周りを、俺の事を優先してくれて、笑わせてくれて……

こんな先輩を持ってしまったんだから仕方がない。

俺は台所へ行き、コネシマさんに尋ねる。

shp「コーヒー飲みますか？」

その後に聞こえたコネシマさんの元気な返事を合図に、俺はコーヒーを2つ作り始める。