【wrwrd】推しへの愛がダダ漏れ中【shp】 (ページ36)

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＠shp_love (36) ページ36

職場体験最終日。

kn「今日までお疲れ様っした！！色々学べたなら良かったです。将来に向けて頑張ってや！！」

コネシマさんらしくないほど、立派に最後の挨拶をのべた。
ちゃんと社会人やってるんだなと実感した。

代表の人が感謝の言葉をいい、私たちの職場体験は幕を閉じた。

私はコネシマさんの顔をちらりと見る。

もうこれで関わる事は無いのかと思い、少し寂しくなる。
LINEはあるが、一国民が自由に送っていいものじゃないと思った。

やっぱりかっこいい顔してるなと、コネシマさんの顔を目に焼きつけるように見る。

その時ふと、コネシマさんと目が合った。
コネシマさんは私と目が合うと、口パクでこう言った。

「ライン」

私以外の高校生はゾロゾロと会社から出ていく。
私もその流れにのって外へ出る。

コネシマさんが口パクで言った言葉を頭の中で何度も唱えながら。

私が外へ出ると同時に、12時を知らせる音楽がなった。
この会社はどうやら土曜日出勤の日は12時で仕事が終わるらしい。
私達の後から、次々に社員の人達が出てくる。

『LINEって、どういうことだ？』

私は会社の横にあるベンチに座り、LINEを開く。
そこにはコネシマさんから一通のLINEが届いていた。

「会社横のベンチで待つように」

そう書かれたLINEが、10分前に送信されていた。
コネシマさんが口パクで言わなかったら、もう帰っていただろう。

「A、一緒に帰らん？」

私がLINEを眺めていたら、石橋が私の目の前に立っていた。

『ごめん。用事あるから無理』

私がそう告げると、あからさまにがっかりした。
犬のしっぽがついていたら、絶対にしゅんっと垂れ下がっていただろう。

「そっか。残念。また月曜日な」

『うん。じゃあね』

私は軽く石橋に手を振り、石橋を見送った。

kn「お前、意外とモテるんやな」

『うわぁっ！？』

急に後ろからコネシマさんに声をかけられた。
あまりにも急で、心臓が飛び出るかと思った。
それに女子っぽくない驚き声をあげてしまった。

kn「びっくりしすぎやって。今からラーメン屋行くで！」

『え、ちょっ、言ってる事がよく分かんないんですが……』

kn「そのまんまの意味やん」

そう言ったコネシマさんは、私の手首をつかみ、ずかずかと歩き出した。