幻覚ですか！ 六つ子の姿が見えるのですが…。

私のその後…… ページ32

Aside
目を覚ますと病院のベッドの上にいた。
ピッピッと電子音が響く。
部屋を見渡すとお母さんがいた。

A「お母さん・・・？」
母「A・・・？Aっ！！よかった・・・。」
A「お母さん・・・ただいま。」

この後は検査ばかりでまたベッドの上にいた時にはくたくただった。

A「ふう。」

私は向こうの世界にいた時のことを思い出した。
とっても楽しかったな。
でも・・何もあっちにいた時の証拠がなかった。
みんなで撮った写真も一枚も残ってなかった。
ってことはみんなとの思い出は全部

A「夢、だったのかな・・・。」

だってアニメの世界になんか行けないよ・・・。
でも、そうは思いたくない！
そう思いながらバッグを開けた。
その中から出てきたのは

A「これって・・・。」

みんなからもらったパーカーだった。

A「全部、本当のことだったんだ。」

本当にみんなと一緒にいたんだ。
みんなの言葉を思い出した。

『『『『『『俺／僕たちと友達になってください！！』』』』』』

そうだよ、ずっと友達だってみんなと約束したじゃん。
私も頑張らなきゃ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一か月後。
私は髪を切って学校に行った。
やっぱりまだ少し怖いこともあったけどきっと大丈夫。

A「おはよう！」

みんな、私は元気だよ。
だから、心配しないでね。
絶対にまた会えるって信じてるよ。

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