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大橋side


「なぁ大橋?最近よそよそしない?俺なんか悪いことしたかな?」
「俺のこと嫌いになったから避けてるん?」


丈くんから発せられた言葉は以外なものやった。え?嫌い?まさか!好きやし…


声のトーンを抑えて、優しく話す声がかっこいいな…なんて考えてる場合じゃない!


『そんな…近くにおったら迷惑ばっかり掛けて丈くんがしんどくなってると思って…丈くん…僕とおったら疲れるかなって…それで…』
「来てくれへん方がしんどいわ」
『えっ?』
「隣でニコニコして、笑っててくれたら安心すんねん」
『あんしん?』
「大橋は何でも一生懸命にやってるやん、それで失敗したとしても全力でフォローするよ、嫌なんて思ったこともないし」
『ほんまに?!』


…正門の言った通りやった


「何?」
『ううん、何もない!えへへ』
「正門がなんて?何で今正門の話すんねん」


丈くんちょっと苛立ってる…何で?いっか、もう正直に言おう


『丈くん僕のこと嫌になってないかな?迷惑って思ってないかな?って相談しに行っててん。正門は、そんな事ないよ大丈夫って言ってくれたん』
「正門はおれとちゃうぞ」
『…そう言われた笑、自分で聞いてみ?って』



『僕は、丈くんの事大好きやねん、だから丈くんがしんどくなるなら近くにおらんようにしようって思……ギュッ


ソファーに並んで座っていた丈くんがこっちに真っ直ぐ向いて優しく抱き締めてくれた




「俺の為に?勝手に嫌がってる思い込んで避けんでや…そんなわけないやん、一緒に次の景色も見るんやろ?みようや」


少し寂しげでも力強くに耳元で言ってくれた言葉が、スーッと胸の奥に落ちていき、じんわり温かくなる


なんや、丈くん僕のこと好きやん♡そう思ったらイタズラしたくなるー!


『でも…しんどいやろ?』
「しんどくない」
『面白いこと全然言われへんで?』
「おるだけで面白いから大丈夫」
『隣で笑ってて何もせんでいいん?』
「それで十分。ホッとする」


丈くんが、全くツン出さないなんて…予想外!こんなにデレてくることある?!




『じゃあさぁ、チューしていい?』



ふざけんな!って言わへんの??


抱き締めていた手をおもむろに離し、キスをした。丈くんから。



唇に柔らかい感触…



(えっ…??)


「そっちが言ったから、言われた通りに…な。俺もほら、好きやから…」



少し俯き耳を真っ赤にした丈くんがポツリと言った

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作者名:まこと | 作成日時:2019年7月14日 16時

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