頼りない?(※丈橋) ページ15
大橋side
昔っから、悪い癖?というか…テレビでもラジオでも、周りに面白い人がたくさん居たら全く喋らんようになってしまう
自己紹介だけ本気でやって、後は笑って頷くのみ。それでたまに丈くん辺りに気付かれて「喋ってもいいんやで」って声を掛けられたりもした
俺が喋っても面白くないもーん!みんなそう言ってたやん昔!!
それが頭の片隅にあるし、やっぱり癖なんかな?基本自分からぐいぐい話に入っていかん姿勢でいたら大ちゃんと丈くんがやたらと振ってくるようになってきた
毎回だいたいシーンとなって、2人がフォローしたり、突っ込んだりして笑いに変えてくれて終わるんけど、成長せーへんな俺って落ち込むこともあんねん
真面目にやっててもクスクスと…
「笑わせる」のと「笑われる」のでは全然違うし、足手まといなんかな?とか、ついナーバスになる
丈くんになんて迷惑、面倒掛けっぱなしや。向こうから真面目な仕事の悩みを相談されることなんて全くないし、丈くんの仕事増やしてばっかりや…
丈くんのこと大好きなんに
もっとしっかりして、辛い時の相談相手になりたい。そんな事、求めてないんかもしれんし、側にいてたら迷惑かもしれん。でも、俺はそばに居たいねん。
同室やから、一緒におる時間もあるにはあるけど、丈くんは部屋に籠もって台本を作成していたり忙しくしてる事が多くて
『丈くーん!なぁ、何してるん?暇やぁー』
「知らん!俺は忙しいねん!」
『なんでよー!なぁー遊ぼうやぁ!』
「俺はお前と違ってやる事いっぱいあんねん、また今度な!」
冷たくあしらわれて終わり。
なにわの仕事上の段取りや相談は大ちゃんとしてるし、休みの日には最近よく流星と出掛けてしまうようになって、はじめ行くって聞いた時
『えーいいなぁ!俺も行きたいー!』
「うーーん、今日はな流星から2人で出かけようって言われてんねん、誰かおるやろ遊ぶ奴!」
『そっか…そやんな!誰か、うん!』
で結局1人で家に居て、ただ空を見上げたりぼーっとしてた
帰ってきてどうやった?楽しかった?と聞いたら
「まぁな、流星も色々悩みあるみたいやわ、まだ若いのに筋通ってるししっかりしてるしかわいいしな、大橋とは大違いやなーー!」
(冗談まじり)
『え……も、もぅ!!ひどいー丈くん!!』
一応笑って返したし、昔からよく言われてて冗談ってわかってるなのに、胸にグサッと刺さってしまった
210人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まこと | 作成日時:2019年7月14日 16時