【HQ】覚悟しろ、宮治

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「急に電話してくるんやもん、びびったわ〜」


へらへらと笑う宮侑の手にはしっかりと私の奢ったカフェオレが握られている
相談料と言われたから仕方ないけど思い通りみたいでちょっと悔しい



あの後何度も電話をしたのに侑くんはまったく出てくれなくって、今日カフェオレ奢らせるためだったんだと今になって気づく




「何か治くんの癪に触ることでも言ったかな」

「知らん間に腹立たしたんやろ」

「やっぱり.........？」

「冗談やって」


そう言って、何の気なしにカフェオレを飲み干す侑くんに本当に冗談だったのだと安心する




「昨日家で様子がおかしかったとかは？」

「普通に飯食うとったで」

「なかなか寝付けてなかったとかは？」

「俺より早く寝た」

「もう分からん............」



何を考えているのかまったく分からない
がっくりと肩を下げると、まあまあと慰められる
自分がそんなことで悩んだことなんてないイケメンだからって調子にのらないでほしい




窓の外を見ると黒い雲がいっぱい
その雲行きが怪しさを、まるで今の私と治くんの関係みたい、なんて思ってため息をついた



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