治くんと双子 ページ2
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治くんに告白して、付き合うことになった
まさか付き合えるなんて思っていなくて、昨日から何度も頰を引っ張ってみるけど、ちゃんと痛いし、鏡を見れば少し赤くなっていた
朝起きてもまだ夢の中にいるみたいでふわふわしていて
4限目には英語の怖い女の先生に授業中に注意された、あれはまじで怖い、もうされたくない
はよお弁当食べな、と思い、手を洗おうと席を立つのに、同時に後ろからかかった重みによって前に進むことがかなわない
友達にしては重すぎると思い後ろを確認すると、その重みの正体は昨日から私を悩まされているのとおんなじ顔の男で、
私が確認したのに気づくと彼の長い腕でスルリと肩を組まれた
「なあ、あんた
「えっと、なんかそんな感じ...多分...」
「なんで多分やねん、当事者が」
「治くん私のこと知らんと思いよったし......
付き合えると思ってへんかったし......」
好きって伝えるだけで良かった、と言うと
肩を組んできた時とは打って変わって、つまらなさそうに ふ〜ん、という侑くんにイラッとして組んできた腕をどけた、なんやねんこいつ
そんな私の不機嫌な様子にも御構い無しに、おもんないな〜と呟いて顎に手を当てて考えるそぶりを見せる、ほんまにデリカシーのかけらもない、侑ファンの気持ちいっこもわからんわ
そのまま侑くんをどう処理すればいいか分からず、取り敢えず侑くんを見続けていると
ん〜と唸り続ける侑くんが、はっ!と顔を上げてニヤニヤし始めた
「俺がいい方向に進ませたるから、取り敢えず放課後バレー部の練習見に来い」
友達連れてきてええから!と言って教室から出て行った侑くんの背中を見ながら
展開と切り替えの早さに自分が手を洗いに行こうと思っていたのなんて忘れて、また自分の席に座り込んでしまった
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手羽先(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。これからも頑張ります! (2019年10月13日 22時) (レス) id: 8e4e330e27 (このIDを非表示/違反報告)
あ - なんていうかとても心があったまる小説です。読んでてこっちまで幸せになるような小説で読んでて一緒にニヤニヤしちゃいます。これからも応援してます。頑張ってください! (2019年9月23日 18時) (レス) id: 7f70572540 (このIDを非表示/違反報告)
手羽先(プロフ) - ぱにーにさん» 本当〜にうれしいです( ; ; )ありがとうございます( ; ; ) (2019年4月25日 16時) (レス) id: 8e4e330e27 (このIDを非表示/違反報告)
ぱにーに - はじめまして。この小説の始まり方がすごい私の好み過ぎるんで慣れない感想を書かせて頂きました笑新しい推しの世界を教えてありがとうございます!完結に向けてこれからも頑張ってください!応援してます! (2019年3月31日 21時) (レス) id: 66662d22a2 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。大変助かりました。 (2019年3月30日 23時) (レス) id: 8e4e330e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:手羽先 | 作成日時:2019年3月30日 23時