【HQ】# 治くんのいる生活

治くんとコンビニ ページ8

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ウィーンと開く自動ドアからひんやりとした冷気が漂う、コンビニの中は外とは違う世界と間違えそうなくらい快適だ






「なあ、何食べる？」

「まあ適当においしそうなやつ」




冷凍のお惣菜コーナーを見ていると一周回った治くんが横に並んだ、まだ決められないのかなと思い、横目で見ると、カゴの中には大量のお菓子やアイス、炭酸飲料まで入っている




「治くん、頭暑くてやられたんちゃう？」

「やっぱ新発売のカボチャ味のシュークリームはやめといた方がええか？」

「なんでそんなもんも入れてんの.........」



ツッコミどころが多すぎて収拾がつかない

コンビニでかごに入れるほど物を買う治くんもおかしいし、カボチャ味のシュークリームをコンビニで売ろうと思ったやつもおかしい





「アイスは溶けるやろ」

「なら2つだけ買って今すぐ食べればええ」



お惣菜コーナーからアイス売り場へと移動する治くんについていく
この人と付き合い始めてから毎日が今までなかったことの連続で慌ただしい、だけどそんな日々を楽しんでいる自分もちゃんといる、まあ好きな人だし





「俺はパルム食うけど、Aは？」

「あ〜、アイスの実のぶどう味」



私の返答を聞くと治くんがぽんっとカゴの中に私の分もいれる


「奢らんでええのに、私がお邪魔する側やし」

「たまには彼氏らしいことさせろや」


それにこんだけあったらアイス代とか気にならんと言って頭を撫でる治くんに、そらそうやなと妙に納得した





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