治くんと一目惚れ ページ12
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治くんの試合が終わってすぐに階段を駆け下りる、全国の舞台でバレーをする治くんはいつもよりもすごくかっこよくて、気持ちが溢れて止まらなくて
観客席に会いに来てくれるのは分かっていたけどすぐにでも会いたくなってしまって階段を降り終わった後も走り続けた、はずだった
ドンっという音がして、私の目の前に白いジャージがいっぱいに広がる、あまりに急な出来事で自分が人にぶつかったというのを理解するのに時間がかかりすぎた
やばい、と思った時にはもう遅く、体に広がるであろう痛みに耐えようとぎゅっと目を瞑るがそんな痛みは一切ふってこない
恐る恐る固く閉じていた目を開けると、知らない人が私を抱きかかえて顔を覗き込んでいた
「えっと、大丈夫?」
「あ、はい!大丈夫です、おかげさまで。」
ぶつかっちゃってすみません、とへらへらしながら謝ると、男の人が固まる、周りの人の目もあるから早く下ろして欲しいけど助けてもらった身でそんなこと言えない、困ったな
どうしたものかと頭を捻らせると隣のツンツンした頭の人が突然、あー!と叫ぶ
「英太くんもしかして一目惚れしちゃった!?」
この人何言ってんだという視線を送るがそんなの諸共せず、
英太くんにもとうとう春がきちゃったか〜と頷くその人に苦笑いしながら、英太くんと呼ばれたその人の方を見る
その顔は私の予想とは大きく外れ、さっきとは似ても似つかないくらい真っ赤に染まっていた
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手羽先(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。これからも頑張ります! (2019年10月13日 22時) (レス) id: 8e4e330e27 (このIDを非表示/違反報告)
あ - なんていうかとても心があったまる小説です。読んでてこっちまで幸せになるような小説で読んでて一緒にニヤニヤしちゃいます。これからも応援してます。頑張ってください! (2019年9月23日 18時) (レス) id: 7f70572540 (このIDを非表示/違反報告)
手羽先(プロフ) - ぱにーにさん» 本当〜にうれしいです( ; ; )ありがとうございます( ; ; ) (2019年4月25日 16時) (レス) id: 8e4e330e27 (このIDを非表示/違反報告)
ぱにーに - はじめまして。この小説の始まり方がすごい私の好み過ぎるんで慣れない感想を書かせて頂きました笑新しい推しの世界を教えてありがとうございます!完結に向けてこれからも頑張ってください!応援してます! (2019年3月31日 21時) (レス) id: 66662d22a2 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。大変助かりました。 (2019年3月30日 23時) (レス) id: 8e4e330e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:手羽先 | 作成日時:2019年3月30日 23時