【MCT-A】何度でも。【hsrb】

愉快な仲間たち・東のヒーロー３ ページ7

今前を歩くこのふたりもまた、ロウと同じく星導に忘れられた人だ。

何の流れだったか忘れてしまったけれど、

ロウには星導の記憶喪失について聞いたことがあるが、

テツくんとリトには聞けずじまいになっている。


まぁわざわざ聞くわけにもいかず。

ふたりが何を思って今星導に接しているのかはわからない。



wn「あれ？ライとAにテツとリトだ〜！」



また考え事をしながらぼーっと歩いていると、

前から元気よく手を振りながらこちらに走ってくる人影が目に映る。



mn「ちょ、ウェン急に走るなや！俺を置いてくんじゃない！」



そしてそんな彼を追いかけるもう1人の姿も。



inm「ウェンとマナじゃん！任務終わったの？」


wn「うん、さっき終わって事務所に戻ろ〜ってとこだったんだけど、

途中でロウきゅんに会ったから一緒に行こうと思ってて！」



ライの言葉に元気よく返事をしたウェンくんこと赤城ウェン。

彼も東の国出身のヒーローで私たちの大切な仲間だ。

ちょっとお酒を飲みすぎなところや、

人の話を聞いているんだか聞いていないんだか怪しいところがある天然な人だが、

みんなを笑わせてくれて、その場の雰囲気を和ませてくれる

私たちの事務所のムードメーカー的存在だ。


料理が得意で、寮では食事当番を担ってくれることが多い。



mn「ってそのロウを置いてきてるけどな、俺ら」



ウェンくんより少し遅れてこちらにやってきたマナくんこと緋八マナ。

出身が西側ということもあり、西の訛りの強い彼だが、

今は東の国を拠点に活動している。


芸人を目指す傍らでヒーロー業も担うとても忙しい人だが、

それを感じさせないほど普段から温厚で優しい。

でも叱るべき時はしっかり叱ってくれるし、

良いことは良い、悪いことは悪いとはっきり言える芯のしっかりした人でもある。



リト、テツくん、ウェンくん、マナくんの４人でOriensというチームを組んでおり、

何か任務がある時はそのチームごとで動くことが多い。




私は基本的に先述したDyticaとOriensの８人と過ごすことが多いし、

寮もこの８人と共同で使っている。


８人揃いも揃って個性の塊のような人たちだけれど、

みんな優しくて常に笑顔の絶えない人たちでもある。


私がつらいヒーロー業を続けられているのは、

彼らのおかげといっても過言ではない。

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