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ｸﾞﾘﾑ「オラァ！エースはどこだ！隠し立てするとただじゃおかねーんだゾ！」
1年生の教室へとグリムが一目散に駆けて行くもんだから、その後を追う私たちにもすれ違う極わずかな人達からの視線が刺さった。
大分その視線にも慣れてきているようで、今はあまり気にならない。
ただ、叫ぶグリムが色々突っ走りすぎて恥ずかしい。
ｸﾞﾘﾑ「って、もう誰もいない〜！？」
『あちゃ〜やっぱりSHR終わってたか』
この学校にSHRがあるのかどうかは定かでないが、教室に誰もいないとなると、もう既に寮へ帰宅したか部活へ行ったかのどちらかだ。
壁の肖像画「いや、私がいるよ」
『…え？』
突然の声に、聞こえた方向へと視線を移せば、そこには誰も居なかった。
あったのは、
ｸﾞﾘﾑ「ふぎゃーーー！！！絵がしゃべった！？」
シルクハットを被り、黒い衣装を纏った男性を描いた、一枚の壁画だけ。
ﾕｳ「絵も喋るのか……わあお」
『………もう色々と慣れてきたわ。魔法ってなんでもありね』
壁の肖像画「なんだい？しゃべる絵画なんかこの学校じゃあ珍しくないだろう？」
『いえ、貴方が初めてです』
壁の肖像画「そうかい。あっちの壁の貴婦人も、こっちの壁の紳士も、みんなおしゃべりするよ」
肖像画には口があるんだから、おしゃべりもするってのさ。普通のことだろう？と、当然の事のように言う肖像画。
やはり住む世界によって"普通"などというものは基準が変わってしまう。
それは世界だけに限らず、個人個人も違っていたり…。
『私の"普通"では、絵は喋りません』
ﾕｳ「貴方も昨日のゴーストの仲間？」
壁の肖像画「私はふわふわと落ち着きなく漂っている連中と違って、この壁に50年以上落ち着いて座っているけどね」
ゴーストと同じにされたのが気に食わなかったのか皮肉言う肖像画。
だが、心は広いようで私たちに悪態をつく素振りはなかった。
50年以上も生きれば、そうなるものなのかな…？
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白凪(プロフ) - 桜彩さん» コメントありがとうございます！！現在更新を一旦お休みしていますが、続きの執筆はしておりますのでもう暫くお待ちください！頑張ります！ (2020年9月25日 17時) (
レス) id: 1e53dde95c (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年9月24日 23時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
白凪(プロフ) - 「 」さん» ありがとうございまーす！！この先も夢主ちゃんには沢山の選択しなければならない場面が出てくるかと………！続編も頑張っていきます！ (2020年8月27日 13時) (レス) id: 03f781a71d (このIDを非表示/違反報告)
「 」(プロフ) - 続編おめでとぉぉぉぉ！！！！！エースくんが出てきて逃げる選択肢取るのはこれから先どうなってくのか楽しみで仕方ない！！！ (2020年8月27日 13時) (レス) id: e81c17c75a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白凪 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hsn145sfam1/
作成日時：2020年8月27日 3時
