支配権 Ryo × Mizuki

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ﾎﾟﾝ

｢ねぇ！君可愛いね！｣


急に方に感じる暖かい感触

振り返ってみれば、金髪のいかにもって感じのチャラ男がいた


｢…｣


こういうのは無視するのが正解

関わっても絶対いい事ない

てか、俺、男なんだけど？


｢ねーえって！なんで無視すんのー？
新入生でしょ？俺も一緒ー！
ひとりじゃ寂しいし一緒に行こ？｣


そうやって覗き込んでくる顔はこのキャラがうざくないくらい整っていて
周りに話したそうにチラチラ見てる女の子だって居るのに、
こんなフード深く被ってるやつに話しかけるか？普通

きっと罰ゲームとかだ
よく本とかで読んだことがある


無視だ無視


｢もー、返事してくれねぇと俺寂しいんだけどー！

てか、フードとか暑くね？取らねーの？｣


フードに触れる手

外れそうになるフード


｢…やめてください！！｣

ﾊﾟﾝｯ

蘇る恐怖が俺を支配した


そのまま校舎に走り出す




恐怖の先に感じる違う感情には気づかないまま

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