ep43 ページ44
ユノside
Aちゃんがお布団の中に入ってしまい、ホンジュン先生と声をかけている途中。
別の看護師さんに呼ばれてホンジュン先生はどこかに行ってしまった。
ユノ 「Aちゃん、今やらないからお布団から出ておいで?苦しくなっちゃうよ。」
A 「…」
ユノ 「お布団の中しんどくない?ちょっとだけお顔見せて?」
A 「…グスッ、」
ユノ 「大丈夫、大丈夫…」
お布団を少しだけ捲ると、泣いているAちゃんがいた。
ただでさえしんどいのに痛い検査をするって言われてやりたくない気持ちになるのはよく分かる。
ユノ 「お鼻の検査痛いからやりたくないよね。」
A 「グスッ、」
ユノ 「でも大事な検査だって知ってるもんね?」
A 「……コクン」
ユノ 「じゃあ大丈夫。ホンジュン先生来たらちょっと頑張ってみよっか。」
A 「グスッ…」
ユノ 「大丈夫だよ、泣いたらもっと辛くなっちゃうよ。」
溢れてくる涙をティッシュでポンポンしながら背中をさすった。
しばらくして落ち着くと、タイミング良くホンジュン先生が戻ってきた。
ユノ 「すぐ終わるからね。」
ホンジュン 「力抜いて口で息してるんだよ。ちょっとお鼻痛いよ…」
A 「…ゲホッゲホッ!!」
ユノ 「頑張れ…」
A 「やだぁ、いたぁい、グスッ」
ホンジュン 「…おしまい。よく頑張った、頑張った…」
A 「いたい、ゲホッゲホッ」
ユノ 「終わったよAちゃん。頑張ったね〜偉かったね。」
ホンジュン 「Aが頑張ってくれたからすぐ終わっちゃったよ。もう痛いことしないからね、大丈夫。」
A 「グスッ、」
せっかく止まっていた涙がまたポロポロと零れてきた。
泣きながらも頑張ったAちゃん、そして仕事とはいえAちゃんに検査をしたホンジュン先生もすごいなと思った。
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作者名:@ | 作成日時:2023年10月5日 14時