ep35 ページ36
サンside
ウヨンがAちゃんの部屋に入っていく姿が見えて、俺も行こうと思ったら患者さんに声を掛けられた。
その後、部屋に行くと泣いて目が腫れているAちゃんとウヨンがいた。
サン 「急に来てびっくりさせちゃったよね。ごめんね。」
A 「ちがっ、…安心……した、」
サン 「安心したの?」
A 「1人じゃないんだなって……そう思ったら…安心、した、」
サン 「じゃあさっきの涙はいい事の涙だね、良かった。」
A 「…ありがと、」
サン 「いーえ。」
ウヨン 「泣きたいこと我慢しなくていいんだからね。いつでも頼っていいからね。」
また零れてきた涙の訳も分かって落ち着いたかな、そう思ってそろそろ部屋を出ようとした時。
A 「……行っちゃう、?」
Aちゃんが小さな声だけど確かにそう言った。
サン 「1人じゃない方がいい?」
A 「……」
ウヨン 「どっちでもいいんだよ。Aちゃんが好きな方選んで?」
A 「……いて…ほしい、」
ウヨン 「じゃあいる。ここにいるよ。」
サン 「あ、でもこのあと入力あるよ?」
ウヨン 「そうだった…」
サン 「なんかいい方法ないかな…」
ウヨン 「……ナースステーション来る?」
サン 「え?」
ウヨン 「だって、こんなAちゃんを1人にしておけないよ。」
サン 「…先生に聞いてみるか。」
ウヨン 「ソンファ先生さっきいたよね。まだいるかな?」
Aちゃんと一緒にいたいけど仕事もある。
なんかないかな…そう思っていた時に、ウヨンが言ったナースステーションに一緒に来るという案。
最初は無理だと思ったけど、事情を話せばもしかしたらいけるかもしれない。
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作者名:@ | 作成日時:2023年10月5日 14時