ep34 ページ35
Aside
ウヨンが夜ご飯を持ってきてくれて食べ始めた。
だけど食べる気にならなくて数口食べたところで手が止まった。
A ｢…｣
先生達とジョンホ先生の思いと気持ち。
私のためにみんな頑張ってくれているのに、私だけ頑張る気になれていなかった。
せっかく部屋移動して少しずつ元気になってきているのに。
A ｢っ、｣
視界がボヤけて涙が伝っていった。
分かっているのに体が動かなくてもどかしかった。
ウヨン ｢Aちゃん入るよ〜｣
A ｢…ｸﾞｽｯ、｣
ウヨン ｢どうしたAちゃん。しんどくなっちゃった？｣
A ｢ｸﾞｽｯ、｣
本当はボタンを押すつもりはなかった。
だけど1人でいるのが辛くて怖くなってナースコールを押した。
誰でもいいから、そう思っているとウヨンの声が聞こえてすぐに部屋に来てくれた。
ウヨン ｢話したくないなら話さなくていいし、1人になりたければそれでもいいよ。｣
A ｢…｣
サン ｢失礼します…Aちゃん入ってもいいかな？｣
A ｢…、？｣
サン ｢さっき、ウヨンとAちゃん元気なかったって話をしてて。で、ウヨンがAちゃんの部屋に入っていくの見えたから心配で。｣
A ｢…ｸﾞｽｯ、｣
ウヨン ｢あ、Aちゃんのこと泣かせた!!｣
サン ｢Aちゃん!?ご、ごめんなんか嫌なこと言った？｣
A ｢ちがっ、ｸﾞｽｯ……｣
ウヨンと話していたら急に入ってきたサン。
2人を見ると私は怖くなった時に頼ってもいい人がいるんだな、と思って少し楽になった。
ソンファ先生が言っていた1人で頑張るわけじゃない、の意味が分かった気がした。
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作者名：@ | 作成日時：2023年10月5日 14時
