ep31 ページ32
Aside
新しい部屋に移動して数日が経ち、私の体調も良くなってきていた。
そして今、ソンファ先生が初めて会う先生と一緒に部屋に来ていた。
ソンファ 「今日からAの薬のサポートをしてくれる薬剤師のジョンホ先生。」
ジョンホ 「初めまして、薬剤師のジョンホです。」
A 「…」
ソンファ 「これからAが飲む薬のことを教えてくれたり、サポートしてくれるからね。」
じーっとこっちを静かに見ているジョンホ先生。
ソンファ先生やホンジュン先生、ヨサン先生とは違って何だか近寄り難い空気があった。
ソンファ 「とりあえず今日は挨拶だけだから、次からは薬の話とかするから。」
ジョンホ 「…よろしくね。Aちゃん。」
A 「よろしくお願い、します…」
そう言うとソンファ先生と部屋を出て行った。
そして、しばらくするとまたドアが空いて今度はソンファ先生だけが来た。
ソンファ 「どうだった?ジョンホ先生。」
A 「なんか……先生とかとは雰囲気が…違った、」
ソンファ 「あ〜確かにそれはあるかもね。ジョンホ先生も緊張したって言ってたから余計に感じたかもね。」
A 「ジョンホ先生が…私の薬を担当してるの、?」
ソンファ 「Aに飲んでもらう薬を決めるのは先生達。ジョンホ先生は先生達が出すオーダーに沿って薬を用意してくれる、そんな感じかな?」
A 「そうなんだ…」
ソンファ 「薬のことはもちろん副作用とかの相談とかも出来るよ。」
A 「…」
薬剤師の先生が来る、と聞いた時からなんとなく思っていた。
私の薬に不安や怖さに関係ある人だ、と。
先生達が私のことを考えてやってくれたその思いを無駄にしたくない、だけど上手く伝えられないような気がしてまた不安になっていた。
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作者名:@ | 作成日時:2023年10月5日 14時