ep30 ページ31
ホンジュンside
ホンジュン 「失礼しまーす。」
A 「ホンジュン先生、」
ホンジュン 「お昼ご飯どう?…結構食べられてるね。」
A 「モグモグ」
ホンジュン 「無理して食べる必要はないから、食べられる範囲で食べるんだよ。」
A 「うん、」
ホンジュン 「お引越し疲れてない?」
A 「大丈夫だよ、」
ホンジュン 「今までと雰囲気違うから、何かあったらすぐ言ってね。」
A 「分かった」
別の患者さんの検査が終わり、ナースステーションに戻った時には部屋の移動が終わっていた。
一般個室は重症個室と比べて防音性が低く、廊下での話声や音が聞こえたりすることがある。
今は変わりなくても、眠れなくなったり落ち着かなくなったりすることがあるから気をつけておかなければいけない。
ホンジュン 「全部食べられたね、すごいじゃん。」
A 「ほんとだね、」
ホンジュン 「気づいてなかったの?笑」
A 「うん」
ホンジュン 「食器下げてくるね。今日はもう何もないからゆっくり休んでて。」
A 「ありがと、」
一般食に比べたら量は少ないけど今は食べられることが大事。
小さなことでも出来ることが増えると、Aはもちろん俺たちも嬉しくなる。
このモチベーションを上手く保ちつつ治療に繋げていけたらいいな、なんて思いながら部屋を出た。
ホンジュン 「A、今のところは落ち着いてるね。昼ご飯も全部食べてたし。」
ヨサン 「全部食べたんだ、すごいね。」
ホンジュン 「また重症個室に入らなきゃいけないくらい悪化しないといいんだけど。」
ヨサン 「Aにも頑張ってもらわないとだね。」
ホンジュン 「そうだね、ここからまた新しいスタートだね。」
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作者名:@ | 作成日時:2023年10月5日 14時