ep26 ページ27
ユノside
ユノ ｢失礼します。Aちゃん入るね。｣
A ｢ユノ、？｣
ユノ ｢うん。Aちゃん点滴終わったから、右手の点滴抜くね。｣
A ｢そうなんだ…｣
ユノ ｢Aちゃんが元気になってきたってことだよ。ちょっと右手見せてね〜｣
A ｢っ、…｣
ユノ ｢テープ剥がしていくね。｣
右手をそっと取り、固定していたテープを剥がしていく。
なるべく痛くならないようにゆっくりと剥がしていった。
サン ｢失礼しまーす。｣
A ｢…サン、｣
サン ｢Aちゃん点滴1つ終わったね。｣
A ｢うん、｣
サン ｢元気になってきてる証拠だね。｣
ユノ ｢それ俺も言った。ね、Aちゃん。｣
A ｢…言ってた｣
サン ｢けど元気になるのはいい事だから、何回でも言っちゃうよ。｣
A ｢なにそれ、笑｣
抜針処置をしているとサンが入ってきた。
サンとAちゃんが話をしている途中、久しぶりに笑っているAちゃんの顔が見れた。
ユノ ｢じゃあ電気消すね。｣
A ｢うん、｣
サン ｢何かあったらいつでも呼んでいいからね。｣
A ｢うん。｣
処置が終わるともう少しで消灯の時間になっていた。
電気を消して静かに部屋を出た。
ユノ ｢Aちゃんの笑顔久しぶりに見たね。｣
サン ｢うん…さっきすごい苦しそうな顔してたから良かった。｣
ユノ ｢そうだね。｣
ほんの数十分の間でAちゃんはもちろん、サンもさっきより少し表情が良くなった気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：@ | 作成日時：2023年10月5日 14時
