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ep23 ページ24

ソンファside



Aが話してくれた薬が飲めない、の本当の意味を知った今。


ホンジュンと話していた引っかかりのことや、ヨサンが言っていた謝りたいことも繋がった。



俺らの知らないところで、Aは1人でずっと苦しんでいた。




A 「ごめ、グスッ」



ソンファ 「大丈夫。大丈夫だよ、A。」



A 「っ、…せんせっ、グスッ」



ソンファ 「よく頑張ったね。」




そっと頭を撫でると大粒の涙がポロポロとこぼれ出した。



きっとAはサインを出していた。



そのサインにもっと早く気づいていれば。



Aの苦しさと恐怖を考えると気づけなかったことを悔やんでも悔やみきれなかった。




ソンファ 「…先生の方こそ気づけなくてごめん。ずっと苦しかったでしょ、怖かったよね。」



A 「グスッ…」



ソンファ 「教えてくれてありがとうね。大丈夫だからね。」





途中廊下側のドアが開いてサンが入ってきたが、この状況を見て察したのかすぐにドアを閉めた。



ふと時計を見ると夜ご飯の時間だった。





ソンファ 「…A、今お話するの疲れたでしょ。お腹空いてない?」



A 「…うん、」



ソンファ 「夜ご飯食べてみる?」



A 「……食べる、」



ソンファ 「いっぱいエネルギー使ったからちょっとご飯食べておやすみしよう、ね。」




今はこれ以上考えて苦しくならないように。


そう思って敢えてご飯の話題を出してみると、思っていたより反応が良かった。



ソンファ 「先生、ご飯取りに行ってくるからちょっと待ってて?」



A 「コクン」



ソンファ 「何かあったら呼んでいいからね。」



Aに待っててもらい配膳車にご飯を取りに行った。

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作者名:@ | 作成日時:2023年10月5日 14時

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