ep22 ページ23
サンside
サン 「ソンファ先生いるー?」
ユノ 「いないよ。なんかあった?」
サン 「Aちゃんのご飯の確認して欲しくてさ。ずっと探してるんだけどいなくて。」
ユノ 「あーそっか…Aちゃんの部屋は?さっきAちゃんの診察に行ってたよ。」
サン 「そうだ、行ってたよね。Aちゃんにまだ会ってなかったしちょっと行ってくる。」
ユノ 「わかった〜」
今日の夜からAちゃんの食事が再開された。
食事の確認とAちゃんのことについて聞きたくて探していたがどこにもいないソンファ先生。
ユノが言っていたAちゃんの部屋に挨拶がてら行くことにした。が、
サン 「…Aちゃん?」
重症個室は二重扉になっていて、廊下側のドアを開けるとガラス越しに病室を見ることが出来る。
そこからAちゃんの泣いている姿とソンファ先生が優しくなだめている姿が見えた。
何があったのか、どうして泣いているのか、心配になったし気になった。
だけど今は行くべきじゃない、そう思ってナースステーションに戻った。
ユノ 「いた?」
サン 「いたんだけど…」
ユノ 「だけど…?」
サン 「Aちゃん泣いててさ、入れる雰囲気じゃなかった。」
ユノ 「Aちゃん泣いてたの?どうしたんだろう…」
サン 「検査の予定とかなかったよね?」
ユノ 「さっき見た時はなかったよ。」
サン 「じゃあ別の何かかな…」
ユノ 「そうだね…」
ユノも知らないAちゃんの涙。
ソンファ先生が戻ってくるのを待つ間、他の仕事をしていたがあの光景が忘れられなかった。
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作者名:@ | 作成日時:2023年10月5日 14時