ep17 ページ18
ウヨンside
ヨサン先生の電話が終わってすぐにAちゃんの部屋に一緒に行った。
ヨサン先生のおかげで少し緊張は和らいでいたが、それでも腕には力が入っていて冷たくなっていた。
ウヨン ｢キツくなるよ。｣
A ｢いっ、…｣
ウヨン ｢痛いよね、ごめんね。｣
ヨサン ｢ちょっと今日は血管隠れ気味だね…｣
ウヨン ｢そうなんですよ、なので少しキツくしないと出てくれなくて。｣
ヨサン ｢Aなるべく力抜いて…吸ってー、吐いてー｣
駆血帯を少しキツく巻くと血管に触れることが出来た。
あとは失敗しないように、素早くやるだけだ。
ウヨン ｢消毒するね、冷たいよ〜｣
A ｢っ、…｣
ヨサン ｢大丈夫、大丈夫。深呼吸だよ。｣
ウヨン ｢ちょっとチクッとするよ、｣
A ｢…いたいっ、!!｣
ヨサン ｢痛いね、けどもう痛いことしないからね。力抜いてごらん。｣
A ｢ｸﾞｽｯ…痛い、｣
ヨサン ｢あと少しだよ、頑張れ…｣
A ｢ｸﾞｽｯ…｣
血管が細かったから、失敗しないか不安だったけど上手くいった。
Aちゃんの辛い時間が少しでも早く終わるようにスピッツを素早く入れ替えて、針を抜いた。
ウヨン ｢Aちゃん採血終わったよ。｣
ヨサン ｢A採血終わったって。頑張ったね〜｣
A ｢いたかっ、ｸﾞｽｯ｣
ウヨン ｢痛かったよね。けどAちゃんが頑張ってくれたからすぐ終わったよ。｣
A ｢ｸﾞｽｯ、｣
ヨサン ｢もう痛いことしないからゆっくり休もうね。…ウヨン、俺ここにいるから検体お願い。｣
ウヨン ｢分かりました。｣
軽く抑えて止血をして絆創膏を貼って採血終了。
Aちゃんのことをヨサン先生に任せて、俺は検体を提出しに行った。
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作者名：@ | 作成日時：2023年10月5日 14時
