ep14 ページ15
ヨサンSide
ヨサン 「お疲れ様。」
ウヨン 「ヨサン先生…お疲れ様です。」
ヨサン 「ホンジュニヒョンから採血のオーダーあったんでしょ?」
ウヨン 「はい…Aちゃんのこと泣かせちゃって…来ないでって言われちゃいました。」
ヨサン 「そっか…来ないでって言われちゃったか。けどAも分かってるからね、採血しなきゃいけないことは。」
大学での講義が終わって、その足でナースステーションに顔を出すとうなだれたウヨンの姿があった。
みんなAが採血苦手なことを知っているからその度にずっと落ち込んだりはしないが、やっぱり辛くはなる。
ヨサン 「ちょっとAの様子見てくるね。」
ウヨン 「分かりました。何かあったら呼んでくださいね。」
ヨサン 「分かった〜」
来ないで、って言ってたからあまり刺激しない方がいいかな…
けど、話したいこともあったりするかな…
なんていろいろ考えながら、Aの部屋に着いた。
ヨサン 「A、入るよ。」
A 「グスッ…」
ヨサン 「しんどくなっちゃった?」
A 「グスッ…」
ヨサン 「先生さ、ウヨンから話聞いてAがどうしてるかなーって思って来ちゃった。ここいてもいい?」
A 「…コクン」
ヨサン 「ありがとう。…ちょっと涙拭こうね。」
静かにポロポロと涙をこぼしていたA。
急に入院して体調も安定してきたと言ってもまだまだ自由はなくて、気持ちの余裕もなくなってくる。
Aの気持ちに寄り添いながら、ちょっとずつ前向きに出来たらいいな、そう思いながら話をした。
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作者名:@ | 作成日時:2023年10月5日 14時