ep11 ページ12
Aside
ミンギ 「久しぶりのお水どうかな?」
A 「………おいし、」
ミンギ 「良かった。」
ホンジュン 「お水飲めたなら少しずつ食事再開を考えていいかもね。」
久しぶりに口にものを入れた。
ずっと寝ていたからどうなっているのかよく分からないけど、いくつも繋がれている点滴のどれかがきっと私のご飯だった。
だからほんの少しの水でも美味しく感じた。
A 「っ、ゴホッゴホッ」
ホンジュン 「大丈夫!?体びっくりしちゃったね。」
A 「だい、ゴホッゴホッ」
ホンジュン 「ゆっくり息しよう。大丈夫だからね。」
ホンジュン先生の言っていた通り、久しぶりに飲んだせいか体が追いつかなかった。
背中をさすってもらってやっと落ち着いた。
ホンジュン 「こんなに飲めたね、先生びっくりしてるよ。」
ミンギ 「Aちゃんが少しずつ元気になってきた証拠だね。」
A 「……コクン」
ホンジュン 「食事もだけど、お部屋の移動もしないとね。」
A 「へや…」
ホンジュン 「ここのお部屋落ち着かないでしょ?だから、Aが元気になってきたら移動しようねーって先生達で話してたんだよ。」
よく考えてみると、入院した時に使っていたいつもの部屋とは違う部屋だった。
私の記憶が合っていればこの部屋は苦しくなって意識がぼんやりしている時に来ている部屋だった。
そう思うとなんとなく、今の自分の状態の悪さを突きつけられた気がした。
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作者名:@ | 作成日時:2023年10月5日 14時