【進○の○○】兵長様は旦那様っ！！4

174話 ページ46

貴方side





それは突然であり、またもや必然とも言うのか…


何と言おうとこの結果に変わりは無いのだ。



貴「ﾊﾊﾊ…」



ついにイカれたか自分……




グリップも上手く握れない私の体に立体機動での移動なんて簡単にこなせるものではないのだ。



目の前に立っている巨人の顔が……
後ろにいる先程の巨人が…
そして……兵士もいなければ
血痕もない……



つまりだ………



貴「見捨てられたのか……」


それもそのはず、一切悲鳴も聞こえなければ食われた形跡すら無い


その変わり、遠くの方にみえる先程テントにいたはずのヤツ……



人は所詮こんなヤツなのだ…



そう考えるうちにも巨人はﾆﾀｧっとした笑みを向けてくる




止めてくれ。気持ち悪い…


そして今更なんだ…この体の尋常じゃない痛みは……


怖さを通り越して笑えてくるね……



目の前にいる巨人が手を振り上げ影ができる…




降り下ろされる手が…風の音が…
心臓の鼓動が…すべてがゆっくりに聞こえる


あぁ………怖い…怖い……怖い怖い…


口が乾いて唾も上手く飲み込めない


あぁ………痛いんだろうな……

あたったらどうなるんだろ…


痛みながら苦痛に耐えながら死ななくてはいけないの？


それともこの巨人どもに食われながら死んでくの？



今握っているブレードに何の意味もないのだ。

あぁ……やばい…


当たるっ……







ごめんリヴ ァイ

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