フルーツバスケット (ページ6)

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Hokuto

3歳の時にお父さんが病死してしまってからは、お母さんが毎日毎日働いて、家計を支えてくれました。

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母『北斗〜今日はすき焼きが食べたいなぁ！』

北斗『はい！ではお野菜沢山入れないとですね！！』

母『やったー！すっきー焼きー！』

いつだってパワフルで、明るくて優しかったお母さん。まさか、事故で亡くなるなんて思いませんでした。

僕の引き取り先に親戚は揉めに揉めましたが、父方のおじいさんの家で生活させていただくことになりました。

年金暮らしのおじいさんの負担にならないように学費と生活費は自分で払うことを約束したのが5月の話です。

そんな時、おじいさんから家の改築をして娘夫婦と住むことになったと伝えられました。

おじいさんは改築中は娘夫婦の家に住むことにしたものの、狭いので友人の家に改築が終わるまでお世話になってはどうかと勧められましたが、

紫耀は1DKのアパート暮らしですし…海人は4人家族…。何ヶ月も厄介にはなれません。

いずれは一人暮らしをする身なので、今からその厳しさに耐える良いチャンスだと思い、今の生活をしようと思ったのです！

数日前の台風のように、風で飛ばされそうになっても。

北斗『住めば都。住めば都です！めげてはダメ！！』

おばちゃん1『あの子が入ってから、仕事が楽ねぇ…』

おばちゃん2『ほんとに…』

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バイトが終わり、家という名のテントに帰りました。その後ろ姿を見られていることにも気付かずに。

北斗「ただいまお母さん」

今日は少し張り切りすぎたのか、どっと疲れが押し寄せてきたのでタオルを近くの川で濡らしてこようとテントから出たその時。