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Hokuto
北斗「あぁ！！えーっと、好きか嫌いかで言えばもちろん好きですが…子供のころ、お母さんが十二支の昔話をよく話してくれて。その時猫が大好きになったんです。
猫年のファンみたいなものというか…！」
風磨「猫年のファン…？」
北斗「猫年になりたいなどと言っていたのです…。風磨さんの妹さんみたいに、一途に好きだと伝えられるのは素敵だと思います」
風磨「妹、か…｣
その風磨さんの呟きは聞こえなかった。
北斗「お2人は小さい頃から仲良しさんなんですよね！」
風磨「…樹さ、初めて会った時に地面に目玉焼き描いてたんだ」
北斗「目玉焼き…ですか？」
風磨「おう」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
風磨『お前、1人なの？』
樹『…うん』
風磨『じゃあ一緒に遊んでやるよ』
樹『本当！？』
風磨『おう、嘘言わねーもん！俺。今日からは俺が一緒にいてやるよ。』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
風磨「あの時の、樹の嬉しそうな笑顔は今でも覚えてる。
俺が、あの時どんな気持ちで樹に声をかけたかなんて忘れたけどな」
北斗「それで、妹さんとも？」
風磨「そう、俺たちが遊んでるところによく来たからな」
風磨さんは背を向けながらもそう言った。
風磨「北斗…。ありがとう」
北斗「え？」
風磨「…迎えに来てくれて」
それを聞いた僕は自然と口角が上がった。風磨さんに駆け寄り、風磨さんの持っていた袋の片方を持った。
北斗「さぁ帰りましょう！みんなきっとお腹ぺこぺこです！今度こそ、樹くんに喜んでもらいましょう」
風磨「…おう！」
北斗「何作るんですか？」
風磨「えっとな…ハンバーグ！」
北斗「僕もお手伝いさせてください！」
風磨「おう！よろしくな」
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作者名：真っ黒バード | 作成日時：2022年3月9日 19時
