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Hokuto
北斗「だ、大丈夫ですか！？」
優吾「あーあ…料理がめちゃくちゃだ」
机の上に落下してきたので、風磨さんが作った料理はめちゃくちゃにひっくり返ってしまってなんとも言えない惨状になっていました。
技をかけた風磨さんは穴が空いた天井から樹くんを見下ろして慌てて降りてくる。
優吾「なんでみんな家壊すのかなぁ…！」
流石の優吾さんも2度も家の中を壊され泣かずにはいられなくて、悲しそうに頭を抱えてしまいました。
風磨「ごめん！すぐに料理作り直す」
大我「作るって、冷蔵庫空っぽだよ？」
風磨「あ…」
樹「ってて…もう帰れっ」
風磨さんはそのまま俯いて居間を飛び出してしまいました。慌てて追おうとすると、優吾さんが「俺が行くよ」と代わりに風磨さんを玄関まで追いか来てくれました。
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優吾「どこに行くんだよ？」
風磨「…買い物」
優吾「今から？夜道は危ないけど」
風磨「なあ優吾。俺もここに住んじゃダメか…？樹の傍に�眞浪醗奮阿療曚�もいるなんて不安だ…」
優吾「ダメだって。分かってるでしょ？」
風磨「優吾には“俺の気持ち”なんて分からねーよ」
優吾「…俺だってヤキモチくらい妬く事あるけどな」
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僕は滅茶苦茶になってしまった料理を片付ける。
風磨さん、せっかく樹くんのためにって頑張って作ってくれていたのに…。
大我「出前でもとろうか？」
樹「じゃあ俺カツ丼」
北斗「あ、あの！ちょっと待ってください」
僕は急いで片付けを終えると、買い物に出かけたという風磨さんを追いかけた。
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風磨さんのいるスーパーに着くと、丁度会計をしているところだった。
でも、ポケットに手を入れようとして何かに気付いたように止まった風磨さんを見て僕は代わりに持ってきたお財布からお金を出した。
北斗「すみません、これでお願いします」
風磨「え…」
驚いたようにこちらを見る風磨さんに僕は優しく笑って応えた。
帰り道、風磨さんの少し後ろを歩きながらそっと声をかけた。
北斗「あ、あの､重くないですか？持ちましょうか？」
風磨「大丈夫」
こちらを振り返ることなく、風磨さんは答えた。
風磨「北斗はさ」
北斗「は、はい！」
風磨「樹が好きなのか？」
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作者名：真っ黒バード | 作成日時：2022年3月9日 19時
