フルーツバスケット (ページ3)

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Hokuto

突然男性の話が途切れたと思ったら、男性の頭上に鞄が真上から直撃していた。鞄を落とした張本人は、何事も無かったかのように僕に声をかける｡

？「大丈夫？松村くん、僕の従兄弟が変なことしなかった？」

和服の男「やたら痛いなその鞄…。辞書かなにか入ってんの？」

？「うん、2冊ほど」

北斗「こ、髙地くん！？」

大我「おはよう」

北斗「お、おはようございます！」

カバンを背負い直して挨拶を返してくれたのは髙地大我くん。同じ石高校に通うクラスメイトです。

和服の男「知り合い？」

大我「クラスメイトの松村くん」

北斗「はじめまして！松村北斗です」

和服の男「そっかそっか。俺は髙地優吾！大我の従兄弟です！！」

大我「そう言えば、どうしてここに？」

髙地くんの質問に答えられない！僕はつい「家がこの近くに…」と嘘ではない答えを出した。

大我「近くに？」

北斗「引っ越してきたばかりでその、探検してたら迷い込んでしまいまして…」

大我「へぇ…」

北斗「えと！僕はこれで！」

大我「あ、松村くん！」

北斗「はい！」

大我「せっかくだから一緒に学校行こう？」

にこっと微笑みながら言った髙地くんに、思わず固まってしまいました。