その後�� ページ44
〈続き〉
「俺はユカに会いたいから来た」
「なっ…！ぎ、義勇さん、、っ」
「くくっ、随分と熱いこった！冨岡はもうすっかり骨抜きだな」
ニヤニヤしている宇髄さんとは対照的に、
義勇さんは静かに私の目の前に立っている
義勇さんの深い青で見つめられると
あの初夜のことが思い出されて
ドクンドクンと激しく脈を打ち始めた…
…いや、
いけない、ここは食堂だ
気をたしかに持て私！！
「ご、ご飯用意しますっ」
三人の注文するものはわかっている為(いつも同じメニュー)
私はテキパキと盛り付けしながら、義勇さんに
カウンター越しに耳打ちした
「…なので、はい、沢山食べて午後も頑張ってください！」
「……承知した」
「お前顔が緩んでやがンぞ、メシ食ったら覚悟しとけよォ」
「冨岡…、お前良かったな、嫁ができて」
ようやく席に着いてくれた三人を見ながら
ふぅ、と小さく溜息をついた
と、同時に、
自分であんなこと言ってしまった事に
また緊張してしまうのだったー
“今晩、またいっぱい愛して下さい“
＊
〜おまけ〜
※義勇、ユカの帰りが待ちきれず、
再び屯所へ迎えに行き共に帰る所
「義勇さん、今日もお疲れ様でした」
「ああ、ユカもな」
「まさか来てくださるなんて思ってなかったので…びっくりしました」
「迷惑だったか」
「いいえ、私も会いたかったですから」
「ふ…そうか、なら良い」
ぎゅ、と繋ぐ手に力がこもり
ふと義勇を見上げると
横顔が微笑んでいるようだった
「ふふっ、義勇さん、よく笑うようになりました」
「そうだろうか…自覚はないが」
「それって、心が笑っている証拠です」
「成る程、ユカのお陰だな」
義勇は、繋いだ手を口元へ近づけ
ユカの手の甲にちゅ、と口付けた
「あ…」
「ユカ、一緒に湯浴みがしたい」
「え！突然！」
「背中流して欲しい」
「わっ、わわわわかりました…」
突然のお願いにタジタジになりながらも、
了承してしまったユカ
“もう夫婦だから“
を１０回ぐらい頭の中で繰り返しながら帰路についたのだった
＊
長らく放置ですみません
私生活が忙しく色々キャパオーバーでした
次回一緒に湯浴みするらしいです.
どうしてもピンクに走る←
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作者名：碧 | 作成日時：2021年5月4日 1時
