あの日出逢っていなければ②【鬼滅の刃】【冨岡義勇】 (ページ14)

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迷い① ページ14

［ユカside］

「義勇さん、お味は如何ですか」

「とても美味しい」

「おかわりありますからね」

「ああ、勿論、する」

もぐもぐ食べる義勇さん、
可愛いなぁ…

お互い着流し、浴衣、で向かい合ってご飯を食べる事も
朝一番に、義勇さんに抱き締められるのも、日課になってきている(まだ慣れないが)

義勇さんのお屋敷に住むことになり１週間が過ぎた

あのあと、私たちは、私の実家へと
改めて両親に挨拶しに行った

『鬼殺隊の柱という身ながら、
ユカさんと共に生き、支え合いたいと
思っております』

『俺が命をかけて、護ります』

なんて色々言うものだから、
母は泣き、父は『ユカを宜しく頼む！！』と、あっさり許可は得られたのだけれど

その時の義勇さんが、
もう、言葉に表せないぐらい…
かっこ良くて！
同棲の話通り越して、祝言挙げさせてください、みたいな、そういう空気だった

祝言、かぁ…

いつか、義勇さんの隣で、白無垢を着るのが
今の私の夢。

義勇さんがかっこ良すぎて、きっと、
見惚れてばっかりになっちゃうだろうけど…

義勇さんの羽織袴姿……ふふっ

「…ユカ、どうした」

「はっ、す、すみません義勇さん…！
おかわりですか？」

「ああ…随分と顔が緩んでいたが、
何を考えていたんだ」

「そ、そうですか？」

私は両手で自分の顔を包む
相当だらし無い顔をしていたに違いない