名探偵の弟は特一級異能力者らしい

名探偵の弟は呼び出されたらしい ページ9

『あ、あんちゃんが呼んでるから行ってくる』

「あ、あんちゃん？？」

『知らないの？安吾だよ』

真逆の坂口先輩もその呼び方ですか

「私も行きます！」

「なら俺も」

そう言って着いてきた綾辻先生

あれ、これっていいのかな？

そう思いながらもAさんと綾辻先生を車に乗せて特務課に行く

確かに坂口先輩からはAさんを連れて来いと言われていた

いやあ……色々ありすぎて忘れていた

『……この車絶対高いね』

「わ、判りますか！実はこれ_____」

『英国産のシルバーのアストンマーティンだね』

な、なんで言う前に

『……“私と同じ時代に生まれたのが、お前の失敗(ミス)だ”』

何度も聞いた声が聞こえたのでミラーで見てみると

なんと綾辻先生の隣にあの憧れのスパイの……！

「って異能を使っちゃダメだしなんで知ってるんですか！？」

『いやあ、憧れてそうだったからかな？バイクジャケットに遮光眼鏡を決めたカッコいい女スパイ』

そう言いながらキメ顔をするAさん

姿まで変えれるんだ……

『ま、”嘘だけど“』

「あ、戻った」

『そっか〜みっちゃんの理想はあの映画なんだ』

「到底なれんな」

「なっ」

そう言いながらやっと特務課に着く

「支援部隊へコール、所属コード4048……此方エージェント・コード4048、捜査官辻村。これより異能者ナンバー柯-1630151の搬送です」

「諒解」

『へ〜スパイみたい』

「もう、入りますよ！」

そう言いながら特務課に入ると早速坂口先輩がいた

「辻村君ありがとうございます。A君と私だけにしてください」

「は、はい」

そう言われて綾辻先生と中に入る

何を話しているんだろう……

「エージェントが盗み聞きとはな」

「なっ、してませんよ！」

「思っただろうが」

「……気になりません？」

「気にならん」

そうですか……と思いながら壁にもたれて待っていた

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