名探偵の弟は特一級異能力者らしい

名探偵の弟はモテてるらしい ページ8

「何でも屋？」

『そうそ〜猫を探してとか、盗まれた物を取り返してとか！あ、ちゃんと許可は貰ってるよ？』

それが職業？

別に書いてても何の問題もないじゃん！

私はそう思いながらココアを口にする

あ……なんか緩い

『このお手紙も大半はそれ』

「ですが、ここの住所は誰も知りませんよ？」

『うん。違う住所に送ってもらってそれを毎朝特務課の人が取りに行って僕に渡してくれるんだよ。みっちゃんも何か相談あったら乗るよ？例えば……恋の悩みとか？』

「結構です！！」

でも……そこまで大掛かりなことを？

判らない……

「ん？大半ってことは他にも？」

『……じ、実は……』

「大半とか行ってるが全部嘘だ。手紙は八分の一がラブレターだ」

「なんですって！？」

『……ごめん、“嘘です”』

そう言った瞬間机の上のなんともなかった手紙が

いかにもラブレターですと言った封筒ばかり

「貴方、もしかしてずっと……」

『……いや、ちゃんと依頼の手紙もあるよ？でもそっち読まれたらいけないから……』

「確かにそうだな。遠距離からでもAの異能は効くしな」

「くっ……特務課に見張られて何年ですか」

『えっと……七年？』

七年もの間見過ごしてきたのか……

この異能力者、本当に侮れない

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