名探偵の弟は特一級異能力者らしい

名探偵の弟は凄い異能持ちらしい ページ4

『僕の異能は怪人二十面相。詳細は……嘘を現実化させる異能』

「……はあ！？」

『あはは、みっちゃんのその顔好きかも』

「っ、そうじゃなくて、嘘を現実化させるって、チートですよ！」

『えー特一級異能力者の持ってる異能自体チートでしょ？』

その通りだ……

でもでも、嘘を現実化！？

「い、そんなの最強じゃないですか！」

『条件はあるよ？例えば……“そこにリンゴがある”』

そう言った途端林檎が本当に現れた

『触ってみなよ』

そう言われて恐る恐る触ると

感触がなかった

『でも僕が触ると……この通り』

林檎はAさんの手にあった

「うっそ！？」

『くくく、“嘘だよ”』

そう言った途端林檎は消えた

『この通り、僕が“嘘だ”と認めたら無効化するんだ。そして、僕の言葉で出来た物は僕以外の人物には只の幻覚なんだ。さっきの林檎は僕は味を感じることも出来る』

そう言いながらAさんは笑う

うわあ……イケメンが笑うと絵になる

「……おい、少し外にいろ」

「な、言っておきますけどね、私は貴方達の____」

「A、異能を使え」

『あーあ、ごめんね？“みっちゃんは外に行ってね”』

そう言われた瞬間

私の目に前に二人はおらず

扉が目の前にあった

「な、な、なっ！？」

初日から見張り対象者に追い出された……

って鍵もしっかりかかってる！？

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