大好きな君 (ページ7)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:6,453 hit

エピソード６ページ7

それから１週間経って高木くんから電話やLINEが何回か来たけど全部無視した。

それは俺が落ち込んでるからじゃなくて罠。

自分のせいで誰かが辛い思いをしてるのと勘違いして家に来るはず。

高木くんの優しさを利用するのは可哀想だけど・・・

でも俺は諦めきれないから。

《ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ》

『はーい。』

高「あ、俺だけど・・・」

『・・・ごめん。帰って？』

高「やだよ。心配だもん・・・」

やっぱり引っかかってくれた笑

『ﾊｧ・・・入っていいよ。』

そう言うと、ため息に反応したのか暗くなる高木くんの顔。

リビングのソファーに座らせてお茶を入れる。

『はい、よかったら飲んで？』

高「ありがと・・・！」

高木くんはお茶を一気に飲み干してこっちを見つめた。

高「あの・・・この前の事なんだけどさ・・・」

『あぁ、ごめんね？困らせちゃって。』

高「んーん、俺こそごめん。」

『・・・で、どうしたの？』

高「何も用とかはないんだけどさ、連絡取れないから心配で・・・」

『俺は平気だよ？ただちょっとスマホの調子が悪かっただけー。』

高「そうなんだ。よかったぁ～・・・」

高木くんはそう言って安心したように微笑んだ。

でもね？高木くん。

人のこと心配するよりも自分の心配しなよ。

自分のこと好きな奴の家に来て何もされないわけがないんだから。