大好きな君 (ページ2)

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エピソード１ページ2

今日も高木くんはみんなと楽しそうに話してる。

最近の趣味の話、テレビの話、仕事の話。

話の種がどんどん出てきて会話は全く終わることはない。

俺はさりげなく高木くんの隣に座って話を聞いてるだけ。

高「ゆーと聞いてるー？」

『んぇ？う、うん？』

高「もぉ笑聞いてなかったの？笑」

『ごめんごめん笑』

高「あのねー？この前、美容院行ってさ～▪▪▪」

ごめん、高木くん。

話の内容なんか入って来ないや。

だって、高木くんが近くにいるだけでもドキドキしちゃうのに話しかけられたらもう頭の中真っ白になって声なんて入って来ないもん。

高木くんはずるい。

本人には自覚が無いんだろうけど、人をその気にさせるようなことばかりする。

もし俺がこの気持ちを正直に伝えたら高木くんはどう思うんだろう。

引かれるのかな。それとも受け入れてくれるのかな。

もしかして、もう相手がいるのかな▪▪▪

そんなことを考えてると頭がおかしくなりそう。

俺だけのものになってよ。