SURVIVAL (ページ6)

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方位磁石を頼りに、まっすぐ北東を目指して歩くと、前方に何かが見えてきた。

恐る恐る近づいていくと、たくさんの武器や道具が地面に並べられていた。

武器の隣には、ヘッドセットと腕時計のような小さな機械も置かれている。

「これを付けろってことかな」

ちいちゃんがそう呟いたけど、誰もそれを手に取ろうとはしなかった。そりゃそうだよね。何が起こるかわかんないんだから。

そう思っていたら、薮くんがヘッドセットを取って、付け始めた。

「……大丈夫。何も起こらないよ」

そう言われて、俺らもヘッドセットを付け、電源を入れた。
　

“ようこそ諸君”

「わっ……」

隣にいた圭人が驚いて声を上げる。

“狂気のサバイバルゲームの世界へようこそ。私の事はマスターと呼んでくれ。時間もないので早速始めよう。まずは一人一つ、そこにある拳銃とレーダーを取れ"

「ちょっと待て。もっと説明がほしい」

光くんがマイクに向かって話しかける。

“早くしろ"

こちらの話を聞く気はないらしい。

俺らはしぶしぶ、地面にある拳銃を手にとった。
傍らに置いてあるホルスターを、腰のベルトに取り付け、そこに拳銃を収める。

“隣にあるのはサブマシンガン、アサルトライフル、グレネードランチャーだ。どれか一つを自由に選べ。君たちに与えられる武器は、拳銃とその3つのどれかだ"

「選べって言われてもさぁ……」

大ちゃんが髪をかき回しながら困ったように言う。

“心配御無用。交換も可能だし、予備マガジンも支給される"

「心配御無用じゃねぇよ」

光くんが若干不機嫌そうに言いつつ、アサルトライフルを手にとった。

それを合図に、みんなも次々と武器をとる。

圭人と山ちゃんとちいちゃんは、光くんと同じアサルトライフル。
伊野尾ちゃんと大ちゃんはグレネードランチャー。
薮くんと髙木くんと俺は、サブマシンガンを選んだ。