SURVIVAL (ページ22)

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「そろそろ動くか」

雄也はそう言って、マシンガンを手に立ち上がった。
それが強がりだってことくらい、俺にもわかる。雄也の腕を掴んで「だめだよ」と止める。

「休んでなきゃダメ。傷口閉じてないんだよ？」

「休んでるだけで動けないと見なされたら困るからさ。圭人のことも巻き込んじゃうし」

「今さら何言ってんの。お願いだから休んでて」

「大丈夫だって」

「薮ちゃんに言われたでしょ」

『いいからそこで待ってて！』

そんな押し問答を繰り返していると、突然光くんの声が耳に飛び込んできた。雄也は驚いたように「なんで？聞こえてんの？」とマイクに話しかけた。

『いつ気づくかと思ったけど、全然気づかないし！』

『髙木、さっきからずっとスイッチ全開だからな。全部筒抜けだぞ』

涼介と薮ちゃんにもツッコまれ、雄也は顔を赤くした。

「どのへんから聞こえてたの？」

「ありがとな、からずっと聞こえてたよ」

光くんにそう言われ、雄也は手で顔を覆った。思わず肩の力が抜けて笑みがこぼれた。

無線の向こう側でも、少しだけ和やかな空気が流れたのを感じた。