叶恋 (ページ19)

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コンコン

顕｢A？入ってもいい？｣

いつにも増して優しい声で

大好きな声だった

｢うん、いいよ。｣

顕｢よっ。｣

｢どうしたの？｣

顕嵐が部屋に入ってくるなり私のベッドに座る

私は気持ちがバレないように平常心を保つのに必死だった

顕｢いやなんか、顔、見たくなってさ｣

｢さっきまであってたじゃん、笑｣

顕｢まあな、本当はお前のこと心配だった｣

｢え？｣

心配、、？してくれてたの、、？

顕｢今日やっぱ泣いてただろ。どうした？なんかあった？｣

そう問いかけてくる貴方の声は凄く暖かくて優しくて心が浄化されていく感じがした

今なら言えそうな気がする

けれど、、

やはり弱虫な私は

逃げる

｢ううん、特に何も無いよ。ただちょっと眠過ぎてたまらなかったの、(笑)

だからほんとに大丈夫。心配してくれてありがと。｣

心がキューって苦しかった

好きな人にそれも幼馴染みに嘘をつくなんて

苦しすぎた

顕｢そっ、か。辛いこととかあったらすぐ俺に言えよ？｣

｢うん、ありがとう｣

顕｢まあ安井でもいいんだけど、さ｣

え？

なんで謙ちゃん？

顕｢じゃ、また明日な。終業式だからって遅刻すんなよ｣

ヘラって笑って私の大好きな笑顔を見せてくれて

今日は良い日だなあ

ぐっすり眠れそうだ