恋柱の継子は一途な恋をする ４ 【我妻善逸】

命名　２ ページ40

伊之助：「なぁ、早く教えろ！」

炭治郎：「まぁまぁ、伊之助。そんなに急かしたら、駄目だぞ？」



紙に筆を走らせる俺に、皆の期待する声が聞こえる。

何か分かんないけど、緊張してきた・・・！

滲んでないかな？

大丈夫だよな？

一通り確認して、筆を置く。



善逸：「じゃあ、まず・・・。男の子から！」



皆の方を向き、紙を広げた。



善逸：「男の子の名前は、『雷空(らいあ)』。由来は俺の呼吸、雷の呼吸から。次に、女の子の方ね。女の子の名前は、『恋花(れんか)』。由来は同じで、Aちゃんの呼吸、恋の呼吸からとったんだ」



名前とその由来を言い、皆の反応を待つ。

・・・、あれ？

何で誰も、何も言ってくんないのっ？！

えっ、何かまずかった？！

違う名前の方が、良かったのかなっ？！

何か、不安になってきたんですけどーーー！！！



A：「素敵・・・！ 善逸くん、とっても素敵な名前だわ！」

善逸：「ほっ、本当っ？！ 良かった〜」



Aちゃんの喜ぶ反応に、ほっと胸を撫で下ろす。



しのぶ：「良い名前を、付けてもらいましたね〜」

伊之助：「何だ、この気持ち・・・」



ほわ・・・、ほわ・・・



炭治郎：「由来もしっかりとしてて、愛情が伝わる！」

善逸：「そうだろ、そうだろっ？！ 何か照れるな〜！ うへへへっ」

A：「雷空と恋花〜。父さんが、素敵な名前を付けてくれたよ〜」



Aちゃんが二人を抱き抱えながら、命名したばかりの名前を口にしてくれた。

我が子の名前が、決定。



男の子・・・『雷空(らいあ)』


女の子・・・『恋花(れんか)』



父さんと母さんが、たくさんの愛情を注いでやるからな！

元気にすくすくと、育ってくれよ！

雷空と恋花の口元が、少しだけ上がった様に見えた・・・。

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