決断 3 ページ33
『大丈夫』という想いを込めて、膝の上に置かれているAちゃんの手を、優しく握った。
A:「蜜璃さん、私・・・。単刀直入に言いますと、鬼殺隊を辞めようかなと・・・。」
蜜璃:「そうね・・・、それが良いわ!」
A:「そっ、そんなあっさりっ?! 私、蜜璃さんの継子ですよっ?! 継子が居なくなっちゃいますよ・・・?」
蜜璃:「良いのよ。継子なんて、いいの。私はAちゃんだから、継子にしたのよ。私と同じ特異体質である、Aちゃんだから・・・。親近感が湧いちゃったっていうか、なんていうか・・・。実を言うと、本当はAちゃんに、鬼殺隊に入ってほしくなかったの。あの日、甘味処で出逢ったAちゃんのままで居てほしかった・・・。」
甘露寺さんにも、そんな思いがあったんだ・・・。
蜜璃:「でも、Aちゃんの強い意志に惹かれて、稽古をつけてあげたの。それに、鬼殺隊に入ったからこそ、素敵な出逢いもあったのよね。善逸くんという、素敵な人に出逢えて・・・。だからね、Aちゃん。鬼殺隊を辞めて、善逸くんの傍で一生を添い遂げるのよ! そして、産まれてくる子供に、たくさんの愛情を注いであげるの! それが私からの、お願いよ!」
A:「蜜璃さぁぁぁん」
Aちゃん、泣いちゃった!
どっ、どうしよっ?!
抱きしめてあげようかなっ?!
甘露寺さんの前で、抱きしめても良いのかっ?!
俺があたふたとしていると、Aちゃんは甘露寺さんの元へと行き、抱き付いた。
今は、俺が出る場じゃないよな・・・。
A:「私、蜜璃さんの継子で本当に良かった・・・!」
蜜璃:「私もよ、Aちゃん! Aちゃんが最初で最後の、私の継子よ!」
A:「うわぁぁぁん、蜜璃さん大好きですーーー!!!」
蜜璃:「Aちゃん、好きよ! 大好きよーーー!!!」
何か、すげぇ感動する。
Aちゃんと甘露寺さんの抱擁に、泣けてきた。
善逸:「うっ、うぅ・・・。感動・・・!」
A:「善逸くん」
善逸:「ん?」
A:「私、鬼殺隊を辞める決心がついたの。善逸くんと産まれてくる子供のために、幸せな家庭に入ることに決めた!」
善逸:「Aちゃん・・・!」
蜜璃:「見える・・・、見えるわ! 幸せな家庭が・・・!」
甘露寺さんの言う通り、幸せな家庭をAちゃんと一緒に築いていこう・・・。
742人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mi-na(プロフ) - ユイさん» ユイさん、コメントありがとうございます! 一気読み、お疲れ様です! うおー、善逸沼にっ?! 嬉しいですね!(笑) いやですが、炭治郎も素晴らしいかっこいい長男ですもんね!(笑) 最終話まで、ぜひお楽しみください! (2020年7月10日 21時) (レス) id: efcfcb1ed7 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 一からここまで一気読みしちゃいました…炭治郎推しのわたしですがこの小説のお陰でぜんちゃん沼にハマっちゃいました!笑 (2020年7月10日 21時) (レス) id: 40031fd2e4 (このIDを非表示/違反報告)
mi-na(プロフ) - maoさん» 子供の名前を褒めていただき、嬉しいです! 続編、出来ました! 雷空と恋花の可愛さを、頑張って引き出しますね! もちろん、善逸とのイチャラブも!(笑) 続編でも、よろしくお願いします! (2020年4月11日 20時) (レス) id: efcfcb1ed7 (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - 更新お疲れ様です!!雷空と恋花なんですね!!いい名前じゃないですか!!うち好きですよ!これから2人がどう成長していくのかすごく楽しみです( 笑 )これからも更新頑張ってくださいね! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 122e568eb2 (このIDを非表示/違反報告)
mi-na(プロフ) - おもちさん» 双子の雷空と恋花が生まれましたが、善逸と夢主をイチャイチャさせたいですねー!(笑) 書くのが、楽しみで楽しみで・・・! 絶対とは言い切れませんが、明日更新しますので、お楽しみに! おもちさん、いつもありがとうございますね! (2020年4月10日 23時) (レス) id: 96113bf883 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mi-na | 作成日時:2020年3月30日 21時