恋柱の継子は一途な恋をする ４ 【我妻善逸】

命　２ ページ29

Aちゃんの悲しい音が聞こえて、俺はすぐに目を覚ました。

そして、直に炭治郎と伊之助も目を覚まし、それぞれ無事を喜んだ。

本当、俺たち頑張ったよな・・・。

三人がかりでボロボロになりながら、ようやく鬼を倒せたんだから。

Aちゃんに、心配かけちゃったな・・・。



伊之助：「飯の時間だ、ウリィーーー！！！」

炭治郎：「たくさん食べて、早く治そうな」



目の前の御飯を見れば、急にお腹が減ってきた。

あっ・・・、そうだ！



善逸：「Aちゃん、あ〜ん」

A：「えぇっ？！ 善逸くん、両手使えるじゃないっ？！」

善逸：「うっ、急に両手が・・・。いたたたっ・・・。」



まぁ、嘘だけど。

両手は、ピンピンしてますけど。



A：「もう・・・、しょうがないな〜。はい、あ〜ん」

善逸：「うへへへっ、あ〜ん」



Aちゃんに久しぶりに会えて、甘えたかったんだ。

嘘だって分かっててもしてくれるんだから、Aちゃんは本当に優しいな〜



伊之助：「箸、使えねーとか、子供かよ」

善逸：「手掴みで食うお前に、言われたくないわーーー！！！」



伊之助だって、そのうち彼女ができたら、してもらいたくなるんだよ！

そしたら、その時の俺の気持ちが分かるだろうな！



炭治郎：「Aも、物好きだな〜。嬉しそうな、匂いがするぞ」

A：「ついつい、甘えかしちゃうんだよね〜。大きな子供が居るみたい。あっ・・・、子供と言えば・・・！ 善逸くん、あのね・・・！」

善逸：「ん？」



なになにっ？！

どうしたの、Aちゃんっ？！

急に、改まっちゃって・・・！

何か、緊張するんですけどっ？！

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