恋柱の継子は一途な恋をする ４ 【我妻善逸】

自宅で鍛錬 ページ26

明日から、炭治郎と伊之助の三人で、長期任務だ。

はぁ・・・、憂鬱。

任務に行くことに関して、嫌というものはなくなった。

心の成長ってやつ？

でもさ・・・。

任務の間、Aちゃんに会えないわけじゃん？

長期任務って、どのくらい？

どのくらい、Aちゃんに会えないわけ？

寂しくて毎日、発狂しそう・・・。

そして、炭治郎に怒られる始末。

目に見えるな・・・、ははっ・・・。



善逸：「疲れた・・・。」



蝶屋敷から戻って来て、自宅の訓練場で鍛錬を続けた。

明日から向かう場所に居る鬼は、それなりに強いらしい。

隊士を送り込んでも次々、消息を絶ったって・・・。

どんだけ強い鬼なわけ？

炭治郎と伊之助も居るし、頑張るけどさ。



A：「善逸くん」

善逸：「Aちゃん」



訓練場の戸から、Aちゃんが顔を覗かせた。

俺の元に駆けて来るAちゃんに、鍛錬の疲れは一気に吹き飛ぶ。



A：「お腹、空いたでしょ？ おにぎり作って来たから、食べて？」

善逸：「ありがとう」



Aちゃん、俺の為に・・・！

なんて良く出来た、奥さんなんだーーー！！！



善逸：「これはまた、すごい量だね・・・」

A：「私も食べようかなって・・・」

善逸：「うん、一緒に食べよう」



訓練場の隅に移動して、一緒になっておにぎりを食べる。

俺の好きな、鮭まで入れてくれてるじゃん！

もう、最高！

めちゃくちゃ、美味しい！



A：「善逸くん、明日だね・・・。寂しいな」

善逸：「俺も寂しい。でもさ・・・。Aちゃんが言ってくれたあの言葉で俺、頑張れてるから」

A：「・・・・・？」

善逸：「俺の助けを必要としている人が、必ず居る・・・。っていう、Aちゃんの言葉。その言葉を思い出すとさ、不思議と頑張れるんだ」

A：「そうよね・・・。善逸くん！ 絶対絶対に、助けてあげてね！ それから・・・、無事で帰って来て？」

善逸：「大丈夫だよ、必ずAちゃんの元に帰って来るから」



今日の夜は、Aちゃんを抱きしめながら寝よう・・・。

会えない時間分の充電だ。

ご懐妊→←こたつとみかん　２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す