恋柱の継子は一途な恋をする ４ 【我妻善逸】

頑張れ　１ ページ19

肌寒くなってきた、今日この頃・・・。

蝶屋敷で鍛錬を終え、善逸くんと家に帰ろうと支度をしていた際に、カナヲちゃんに呼び止められた。

同期を集めて、相談があるみたい。

炭治郎くんを除いて・・・。



伊之助：「腹減った。紋逸、お前の家で飯食わせろ」

善逸：「駄目に決まってるだろ？ 俺とAちゃんの愛の巣に、入って来るな！」

伊之助：「はあ゛ーーーんっ？！」



カナヲ：「わっ、私の話を聞いて・・・！」



善逸：「っ・・・！ ごっ、ごめん」

伊之助：「っ・・・！」



カナヲちゃんの大きな声に、善逸くんと伊之助くんは吃驚したようだ。

二人共、縮こまって可愛い・・・！



A：「カナヲちゃん。相談があるんだよね？」

カナヲ：「うん、あのね・・・。炭治郎のことなんだけど・・・。」

玄弥：「炭治郎が、どうかしたのか？」



相談って、もしかして！

恋愛相談っ？！

きゃーーー、カナヲちゃん可愛い！

顔を赤くしてモジモジしている、カナヲちゃん。



玄弥：「あぁ、そういうことか」



鈍感ではない私と善逸くん、玄弥くんは、カナヲちゃんの姿を見て勘付いた。



伊之助：「あぁ・・・？ 何でそんなに顔、赤いんだ？ 熱でもあんのか？」



相変わらず、疎いようだ。

伊之助くんらしいけど・・・。



善逸：「炭治郎と、進展はあった？」

カナヲ：「・・・、ない。一つも、ないの。炭治郎、全然気づいてくれないから」

善逸：「ああ、まぁ・・・。そうね・・・。」

A：「炭治郎くんって、人の恋愛にはすぐ気付くのに、自分のことには気付かないよね・・・。」

カナヲ：「Aと善逸は、どこまで進んでるの？ 夫婦でしょ？ どこまで進んだの？」



前のめりになって聞いてくるカナヲちゃんに、私と善逸くんは顔を赤くする。

どっ、どこまでって言われてもーーー！！！

恥ずかしくて、私からは言えないわ・・・！



善逸：「それなりに・・・、夜の営みはしてるけど？ うへっ、うへへへっ」

伊之助：「おい。顔、キモいぞ」

玄弥：「あいつ。嫁の前で、良く言えるな・・・。」

A：「もうっ！ 善逸くんの馬鹿、助平！」

善逸：「いててっ・・・！ ごめんよ〜、許してAちゃ〜ん」



善逸くんの胸元をポカポカと叩くも、逆効果みたい。

今にもとろけ落ちそうな、善逸くんの顔。

私にデレデレしてくれていると思うと、嬉しくて結局は許しちゃう。

助平な善逸くんも、好き・・・！

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