恋柱の継子は一途な恋をする ４ 【我妻善逸】

酔っ払い　３ ページ16

泣きじゃくる善逸くんを落ち着かせて、事の経緯を全て話した。



A：「・・・、というわけでして。思いっきり殴っちゃって、ごめんなさい！」

善逸：「いや、謝るのは俺の方だ・・・。酔ってたとは言え、人前で接吻を迫るとか・・・。俺、かっこ悪・・・。Aちゃん、ごめん！」

A：「私こそ、ごめんね」

善逸：「お願いだから、謝らないでっ？！ 俺が悪いんだよー！」

A：「いや、私が・・・！」

善逸：「いや、俺が・・・！」



お互い譲らず、終いには二人して土下座までして・・・。

だんだんと可笑しくなって、笑い合った。



善逸：「お互い様ってことで・・・」

A：「うん、そうだね」



人前じゃ、恥ずかしいけど、今なら・・・

善逸くんの傍に寄り添って、私から軽く口付けをした。



A：「んふふっ」

善逸：「っ・・・！」



吃驚して、照れてる・・・

善逸くん・・・、可愛い！

それに、お酒が入っていた善逸くんも可愛かった・・・

私に甘える姿が、可愛かったわ〜

なのに、私ったら・・・。

恥ずかしさが勝ってしまって、善逸くんを殴るだなんて・・・。



善逸：「Aちゃん。そのことはもう、気にしなくて良いからね？」

A：「えっ・・・？」

善逸：「悲しい音よりさ・・・。 俺、Aちゃんの嬉しい音が聞きたいな〜」

A：「善逸くん・・・」



優しく微笑んでくれる善逸くんに、私は涙が零れた。

どうして善逸くんは、そんなに優しいの？

こんなにも素敵な人、他に居ないよ・・・。



善逸：「Aちゃん、笑って？ あっ、ちゅーしたら笑ってくれる？」

A：「んふふっ。善逸くんが、したいだけでしょ？」

善逸：「えへっ、バレた〜？」



いつも私を笑顔にさせてくれる、あなたが好き

これから先も、ずっと・・・

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