Love Story 【加藤シゲアキ】 完結

Love　Story　４話 ページ5

加藤side



１年前の春。

幼馴染の手越と波美と同じクラスになり、１から友達を作るという手間を何とか回避した。

入学してから、３日。

俺の後ろの席に座る、小山と仲良くなった。

手越は、同じサッカー部のまっすーと仲良くなり、まっすーが小山の幼馴染だということで、俺は手越と小山経由で、まっすーとも仲良くなった。



小山：「ねぇ、シゲ！ シゲは、彼女いんの？」

加藤：「居ねーよ。出来たこともねーわ」

小山：「波美ちゃんのことは？ 幼馴染っしょ？」

加藤：「波美をそんな目で見たことない。ていうか、波美のやつ。『好きな人できた〜』って、昨日、俺と手越に報告しに来たぞ。」

小山：「はは〜ん。一目惚れってやつだ！(笑)」



波美が一目惚れした人が、まっすーだということは、この数週間後のこと。

まっすーを追いかけて、サッカー部のマネージャーにもなった。

本当、良くやるわ波美のやつ・・・(笑)



小山：「シゲ、彼女ほしいでしょ？」

加藤：「欲しくない・・・、って言ったら嘘になる・・・。」



高校生になったら彼女が欲しいと、この俺でも思ってしまう。



小山：「じゃ、俺の幼馴染を紹介してあげるよ！」

加藤：「女子とか、更に人見知りしそうだわ・・・。」



人見知りを治す、良いチャンスだと思えば・・・。

そんなことを思いながら、放課後を待った。

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