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10話 ページ12

コナンくんに連れられ、阿笠博士さんの家へお邪魔する。


阿笠:「コナンくん、そちらの方は?」

コナン:「蘭姉ちゃんのお友達だよ〜!」

阿笠:「そうじゃったか!」

A:「増藤Aと申します!」

阿笠:「わしは、阿笠じゃ! お茶を入れるから、ソファに座りなさい」

A:「はい、お言葉に甘えて! 失礼します」


ソファに座り、これからどうしようかと考えていた。
慎重に言葉を選ばないと・・・。


阿笠:「なんじゃとーーー!!!」


コソッ

コナン:「博士、声が大きい!」

阿笠:「す、スマン・・・。哀くんは、この事を知っとるのかね?」

コナン:「分からねぇ。俺が怪しんでいることも・・・。そして、少なくとも灰原の姿では会ってないと俺は思うぜ。」

阿笠:「そうか・・・。」


2人がそんな話をしていたなんて、私は知る由もなかった。


阿笠:「Aくん、お待たせしたな。お茶ぐらいしか、用意ができんくて申し訳ないのぉ。」

A:「いえ、そんなお構いなく!お茶、頂きます」

阿笠:(なんて、礼儀が正しい子なんじぁ。とても、組織の人間とは思えんわい・・・。)

コナン:「ねぇ、Aお姉さん? お話しようよ。どうして、僕のことを尾行していたのかを・・・。」

A:「・・・?! な、何の事かな、コナンくん?」

コナン:「とぼけても無駄だよ? Aお姉さんって、黒の組織の人間・・・、でしょ?」

A:「・・・・・! どうして、どうしてその言葉を知ってるんですか・・・。」

コナン:「・・・。やっぱり、そうなんだよね?」

A:「・・・あなた、工藤新一さんですか?」

コナン:「・・・・・。」

A:「私は・・・、私は、敵じゃありません!!! 信じてください・・・。」

コナン:「・・・! 詳しく聞かせてくれねぇか?」

A:「話します。すべて、工藤新一さんに話します!」


ベルモットお姉さんが言っていた事は、こういうことでしょ?
工藤新一に、助けてもらいなさい、って事で合ってるんでしょ・・・?

私を、暗闇から救ってくれるんでしょ?

小さな名探偵さん・・・

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作者名:mi-na | 作成日時:2017年5月13日 20時

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