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クラスの子に｢おまえのせいでぼくの家は貧乏なんだ｣っておもちゃ箱の中に閉じ込められた
暗くて、狭くて、凄く不安で
そんな私を見つけてくれたあなたは安心した様子で
｢Aちゃん、もうだいじょうぶだよ｣って助けてくれて
必死に探してくれていたことが分かるくらい額とシャツに汗が滲んでいた。
あなたの顔を見た瞬間、安心して飛びついた。
涙でいっぱいの顔を肩に埋めると
よしよしと頭を撫でてくれた。
それがちょっと照れくさくて
『なまえ、Aでいいよ』
と呟くと
耳まで真っ赤にしながら
｢A。だいすき｣
そう言って抱きしめる力が強くなった。
私を包み込んでくれるあなたの手が大好きだった。
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ともくんの家で3人で一緒にお菓子づくりもした。
手先が器用なともくんと不器用なわたし。
綺麗な形をしたクッキーの横に並んだ歪な形のクッキー。
ともくんと大毅はおいしいって食べてくれたけど悔しくて
お母さまと一緒に、家で何回も練習してー番綺麗なクッキーをともくんに渡した。
恐る恐る
『おいしい？』
って聞くと
「Aがつくってくれたからすっごくおいしい」
と、嬉しそうに食べてくれた。
『あのね！お母様といっしょにがんばってつくったの！』
｢またたべたいな｣
って申し訳なさそうに言うから
『じゃあいっぱいつくってあげる！』
両手を大きく広げてそう言うと
ぱっと表情が明るくなり
ありがとう と くりくりの目を細めて笑う
あなたの顔が大好きだった。
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『おおきくなったら、ともくんとけっこんする！』
そういうと
あなたは
｢Aちゃんはぼくのおひめさまだよ」
って。
優しいあなたの声が大好きだった。
そんな大好きなあなたの幸せを
私は奪った。
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のん(プロフ) - snow whiteさん» わぁー😭ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです🥹更新頑張ります (3月5日 12時) (
レス) id: 8e0d3b7125 (このIDを非表示/違反報告)
snow white(プロフ) - すごく素敵な引き込まれるお話ですね！！更新楽しみにしております！！🫶🥹 (3月1日 10時) (レス) @page41 id: 23fa265d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん | 作成日時：2023年7月12日 15時
