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you side
町中が赤、白、緑に彩られ軽快な音楽が鳴り響く。
園庭から聞こえる子どもたちの声に頬が緩む
重｢来たかったとこってここ？」
ここは私と大毅が通っていた幼稚園。
来るのは卒園以来
『そう！懐かしい〜！毎日大毅と走り回ってたよね』
重「…せやな」
懐かしい記憶に浸る私とは違い、なぜか空気が重い
『久しぶりやろ？懐かしくない？』
そうやなってどこか落ち着かない様子の大毅。
神山を見ると彼もまた俯き苦しそうな顔をしていた。
そういえばここに来てから彼の声を1度も聞いていない。
不思議に思って神山をじっと見つめていると
重｢…そろそろ帰らん？｣
滞在時間3分でそんなことを言い出した。
喜んでもらえると思っていたから、そんな態度をとる2人に腹が立って
『今来たとこやで？なんでそんな嫌そうにするん』
重｢嫌っていうか、そうじゃないけど…｣
『大好きな幼稚園を神山に見せたかった！大毅にも喜んで貰えるって思ってたのに』
神山｢…｣
重岡「今日は帰ろ、また別の日に来ればええから」
『今日じゃなきゃ意味ないの！！！』
だって今日は
お母さんの、
『おかあさま…？』
なぜ今日じゃなきゃダメなのか自分でも分からなかった。
毎年クリスマスになるとあの場所に行かなきゃって。
何度も行こうとしたけれど大毅が温泉行きたいとか遊園地行こうとかなにかと遠出をしたがるから実際に足を運ぶことは無かった。
だから今年は2人には目的地を言わずに連れてきた。
お母さんのってなに
頭に流れる映像と関係があるの？
考えれば考えるほどムシャクシャして、乱暴に頭を振る
重岡「A、？」
『あーもういい！一人で帰る！』
重岡「おい待てって！」
『離して！』
こんなのただの八つ当たり。
大毅に掴まれた腕を振りほどき、2人に背を向け歩いていく。
彼らから逃げるように幼稚園の前にある横断歩道を渡る。
この時、私は
赤に光る信号も
鳴り響くクラクションの音も
叫ぶ声も
必死に手を伸ばす姿も
私は
なにも
気づいていなかった
A！！！！！
クリスマスなんて大っ嫌い
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のん(プロフ) - snow whiteさん» わぁー😭ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです🥹更新頑張ります (3月5日 12時) (
レス) id: 8e0d3b7125 (このIDを非表示/違反報告)
snow white(プロフ) - すごく素敵な引き込まれるお話ですね！！更新楽しみにしております！！🫶🥹 (3月1日 10時) (レス) @page41 id: 23fa265d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん | 作成日時：2023年7月12日 15時
