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you side
神｢ではごゆっくり｣
重｢ありかとう｣
扉が閉まると静寂に包まれる
重｢ごめん！｣
その静寂を破ったのは彼だった。
『なんで大毅が謝るん？』
重｢全部聞いた。あいつがしたことも。
怖い思いさせてごめん｣
『ううん 悪いのは私やから麗華さんが怒るのも無理ないよ』
重｢Aは何も悪くない、俺の責任や｣
『大毅だって私のせいで家追い出されたんやろ』
重｢え？｣
『麗華さんがそう言ってたから』
重｢はぁ、そういうことか
追い出されてないで。向こうの親にはめっちゃ怒られたけど、俺の方は勝手に話進めた責任もあるって一緒に頭下げてくれたし｣
『え、』
重｢元はと言えば向こうの経営が厳しいから俺と結婚させて援助してもらおうってことからな｣
『じゃあ家を追い出されたのって』
重｢もしかしたらあいつ自身かもな｣
大事な執事を怪我させた人に同情するつもりは無い。
でももし私が彼女立場だったらどうだっただろうか
たぶんれいかさんは本気で大毅のことが好きだった。
彼女は結婚できると思っていた人から婚約破棄を要求され親からも見捨てられ絶望の縁に立たされた
彼女の気持ちを考えると少し同情してしまうところもある。
色んな感情が入り交じり苦しかった。
｢お嬢様｣
そんな時に聞こえた優しくて安心する声
重｢神ちゃん、｣
神｢私の怪我は大丈夫です。
お嬢様は自分が正しいと思う方に進めばいい。
ですがこれだけは伝えておきます
周りの人間が幸せであれば自分を犠牲にしても良いという考えは間違っています。
ご自分を大切にしてください。｣
『神山、』
重｢Aは昔から考えすぎるとこあるしな｣
神｢そうですね｣
『流星と望にもちゃんと謝らなきゃ』
重｢だいぶダメージ受け取ったからな｣
神｢手土産も必要ですね｣
『クッキーでも作る？』
重｢·····A作れるん｣
『うん、前に神山とパフェ作ったよ？』
重｢·····大丈夫やったか？｣
神｢·····まぁなんとか｣
2人は目を合わせて苦笑い
『なに』
少し低めの声でそう言うと慌てて
｢神ちゃんが言いたいことあるって！｣
｢私じゃないです！｣
って押し付けあってる
2人が話してる所を見るのは初めてなのに
どこか懐かしい気がした。
そのやり取りが面白くて笑っていると
重｢Aは笑ってるのが一番可愛い｣
神｢ほんと凄く可愛いです｣
『///』
幸せ
そう心の底から思えた。
でも真実は残酷だった。
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のん(プロフ) - snow whiteさん» わぁー😭ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです🥹更新頑張ります (3月5日 12時) (
レス) id: 8e0d3b7125 (このIDを非表示/違反報告)
snow white(プロフ) - すごく素敵な引き込まれるお話ですね！！更新楽しみにしております！！🫶🥹 (3月1日 10時) (レス) @page41 id: 23fa265d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん | 作成日時：2023年7月12日 15時
