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you side
そんな願いも虚しくあっという間に時間は過ぎ放課後を迎え、集合場所だった建物の影にあるベンチ向かうと既にそこには彼の姿があった。
重｢よっ｣
『お待たせ』
少し間を空けてベンチに腰かける。
重｢あのさ｣
『·····れいかさんだっけ？怒ってなかった？』
重｢なんで｣
『いやほらその 夏祭り2人で居たこととか、手とか、』
重｢あ、うん｣
『そっか。よかった』
重｢·····これ落ちてた｣
手には誕生日プレゼントで渡す予定だったジュエリーボックスと手紙。
走ってる最中に落としたと思ってたのに、まさかよりにもよって彼の手に渡るとは
『·····手紙、見たの』
重｢·····ごめん｣
『あれは忘れて！嘘やし！』
重｢でも、｣
『大丈夫！大丈夫！ぜんっぜん大丈夫！』
重｢いや、その俺は｣
『あ！もう行かなきゃじゃあまた明日ね！』
何を言われるか分からなくてまた逃げ出した。
お前とは友だちに戻れない。
女として見たことがなかった。
そう言われるのが怖くて。
でも彼は
重｢待てって！ちゃんと話そう｣
掴んだ手を離さなかった。
重｢メール返信できんくてごめん｣
『､､､』
｢ずっと自分の気持ち誤魔化してきた。婚約者が居るからって。
でもどうしても夏祭り2人で行きたくて
まさかあいつ''ら''が居るとは思わんかったけど」
『ちょっとまって』
「あの日Aの泣いた顔みて俺好きな女泣かせてなにしてんねんやろって｣
『えっ』
｢やから婚約破棄できないかって向こうの親にも俺の親にも話に行った｣
『でもそれって』
重｢俺は親に軽蔑されようが縁を切られようがどうだっていい。Aと一緒におらな意味ないねん」
『っ！』
重「·····Aが好きや。結婚前提に付き合って欲しい｣
嬉しかった。
だってずっと好きやった人とやっと両思いになれたんやもん。
でも
なぜかすぐに返事することができなかった。
少し前の私なら悩むことなんてなかった。
でも時折頭の中に流れてくる記憶が何かを訴え掛けているようで
『少し時間がほしい』
｢·····わかった｣
この記憶の表す意味が分かるまで。
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のん(プロフ) - snow whiteさん» わぁー😭ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです🥹更新頑張ります (3月5日 12時) (
レス) id: 8e0d3b7125 (このIDを非表示/違反報告)
snow white(プロフ) - すごく素敵な引き込まれるお話ですね！！更新楽しみにしております！！🫶🥹 (3月1日 10時) (レス) @page41 id: 23fa265d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん | 作成日時：2023年7月12日 15時
